父を思う

 

父は、本当に真面目な善良な社会人でした。

日曜大工 家庭菜園 スポーツ と多趣味で

した。母を愛し、子供を愛し、思慮深く忍

耐力の強い人でした。神を信じていましたが

うちに秘めた信仰でした。

 人々から信頼され、尊敬された紳士でした。

自分に与えられた運命に、なにひとつ不平も

言わず、長い病床でも苦言ひとついわず泰然

として、召されていきました。私は父の死を

通し、人生の安らかさは、死によって与えら

れるのだと思いました。安らかな永遠の眠り

についた父を、今も心の師としています。

 

煩わし この世の旅を今終えて

安らかに逝く 父は幸なれ

 

S. 25. 4. 20.